熊はエンジン音で逃げる?真相と対策を徹底解説
熊は音に敏感な動物とされ、登山ではクマ鈴をつける、キャンプでは車やバイクのエンジン音で自分の居場所を知らせることで遭遇を避けられる──そんな注意喚起を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
近年では、人の生活音や車のエンジン音に慣れてしまった“新世代の熊”が増えており、従来の対策だけでは十分でないケースも報告されています。
この記事では

・熊はエンジン音で本当に逃げるのか
・音に慣れた熊が増えている現状
・エンジン音の効果とその限界
・エンジン音以外の有効な熊よけ対策
について解説しています。
熊と音の関係 ― 本当にエンジン音で追い払えるのか?
熊は音に敏感だが個体差が大きい
熊は昔から音に敏感な動物として知られており、登山ではクマ鈴やラジオを使って存在を知らせることが推奨されてきました。
しかし実際には、熊をエンジン音で撃退できるという明確な報告はありません。
むしろエンジンオイルの匂いに引き寄せられるケースがあるとも言われています。
さらに、クラクションのような大きな音は熊を撃退させたというケースもありますが、一方で、逆に興奮させてしまうリスクも指摘されており、有識者は「安易に使わない方が良い」としています。
【JAHIC 日本高速情報センター もしもドライブ中に熊と遭遇してしまったら】
このように、熊は音に敏感であるものの、反応には個体差が大きいのが実情です。
エンジン音に反応する熊と慣れてしまう熊
道路の拡張や人間活動の拡大によって、熊は日常的に車や人の生活音を耳にするようになっています。
そのため、かつては効果的と考えられていた音対策でも、熊が慣れてしまい効果が限定的になっています。
実際に秋田県では、定番の「クマよけ鈴」を身につけていた登山者が熊に襲われ、命を落とすという痛ましい事故も発生しました。
【毎日新聞 専門家が鈴の効果に警鐘 音に耐性、警戒心薄れる?】
こうした事例から、エンジン音や鈴といった音対策だけでは、現代の熊への抑止力として不十分になっていることを示しています。
人里に出没する熊は音への警戒心が弱いことも
近年増えている「アーバンベア」と呼ばれる都市型の熊は、市街地周辺で生活し、人里や農地に頻繁に出没します。
彼らは人の話し声や車の音などに慣れており、本来臆病な性格の熊とは異なり、人を恐れて逃げる行動をとらない場合もあります。
こうした熊は音への警戒心が弱く、エンジン音や生活音を気にせずに人間の生活圏に入り込む傾向があります。
その結果、農作物や家畜被害だけでなく、人身被害が増えており、熊 エンジン音だけでの対策は十分ではないと言えるでしょう。
エンジン音以外で熊を遠ざける方法
エンジン音やクマ鈴以外にも、爆竹やラジオなどが熊よけの手段として推奨されることがあります。このYouTubeでは実際に実験が行われ、各方法の有効性が紹介されています。
ただし、熊の反応には個体差があるため、必ず効果があるとは限りません。
動画内ではツキノワグマがでてきます。
ここでは動画内で紹介されている音による撃退方法をまとめます。
①ホイッスル
距離100メートルからホイッスルを鳴らしています。
距離が遠いからかもしれませんが熊は何事もないように反応せず、
のそのそと歩いています。
3回鳴らしますが効果なし。
②ロケット花火
距離はわかりませんが、ホイッスルと同じくらいの距離でロケット花火を鳴らします。
すると、一目散に熊は逃げていきました。
2回行っていますが、2回とも逃げていきました。
③熊鈴、ラジオ、サイレン
まず距離120メートルで熊鈴を鳴らします。熊は聞こえていないのか気にしていません。
今度は同じ距離でラジオを流します。これも同じように気にする様子はありませんでした。
最後にサイレンを鳴らします。熊はカメラのほうを見て、何の音かと気にする様子で
音を鳴らし続けると走って逃げていきました。
サイレンは2回鳴らしどちらも逃げていきました。
④口笛、指笛、絶叫
最初は口笛を吹きます。反応はなし。
次に指笛を鳴らすもこちらも反応なし。
最後「ホウッ」と撮影者が吠えたところで熊は一旦逃げる素振りをみせました。
2回目も同じように行っていましたが、どれも効果はないようでした。
⑤自動車接近の反応
自動車の音に反応はしているようですが、逃げる素振りはありませんでした。
⑥爆竹
距離100メートル。50キロくらいの熊だそうです。
爆竹が鳴ると一目散に走って逃げていきました。
2回目も同じ結果でした。
まとめ
熊は本来音に敏感な動物ですが、近年では人間の生活音や車のエンジン音に慣れた熊も増えており、従来のクマ鈴やラジオといった方法だけでは十分な対策にならないケースも見られます。
今回紹介したYouTubeの実験では、サイレンやロケット花火、爆竹といった強い音による撃退法が効果を示しましたが、それでも完全に防げるわけではなく、慣れた個体が存在する可能性も否定できません。
また、エサ不足や環境変化によって熊の行動範囲は広がり、人里での目撃や被害も増えています。そのため、登山やキャンプの際には常に備えを怠らず、従来の常識にとらわれない柔軟な対応が求められます。
状況に応じて複数の対策を組み合わせることこそが、熊との遭遇を避け、安全を守る最善の方法といえるでしょう。
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