熊の足の速さはどれくらい?人間との比較や遭遇時の注意点を解説
近年、熊の出没や目撃情報に関するニュースが全国各地で相次いでいます。
背景には餌不足や環境変化があり、出没が増える要因になっていると指摘されています。
実際に青森県では熊の出没件数が1,160件に達し、過去最多だった2023年の記録をすでに上回りました。
(出典:TBS NEWS DIG 熊の出没数が青森県で過去最多に…1160件で2023年上回る 弘前市では70代男性が路上で襲われけが 先月も女性襲われる)
栃木県でも今年4月から7月までの熊目撃件数が107件と、ここ10年で最も多かったため、
県はクマと遭遇しないように対策の徹底を呼び掛けています。
(出典:NHK 栃木NEWS WEB 栃木県内 クマの目撃件数ハイペースで増加 対策徹底呼びかけ)
見た目以上に敏捷なツキノワグマやヒグマは、時速40〜60kmで走れるため、「逃げ切れるのか?」という不安は当然です。
人類最速のウサイン・ボルト選手(100mを9.58秒)よりも速いため、
「もし出会ったら逃げ切れるのか?」という不安は決して大げさではありません。
そこで本記事では、

・熊の驚くべき足の速さ
・人間との比較
・遭遇時の安全対策
を徹底解説します。
熊はどれくらい速く走れるのか
平均的な走行速度(時速40〜60km)
熊の足の速さは想像以上で、一般的に時速40〜60kmに達するといわれています。
(出典:CBC NEWS:クマの走るスピードは時速50キロ 暖冬のことし冬眠から早めに目覚める可能性も 被害に遭わないためにはどうすればいい?)
これは短距離走で世界最速のウサイン・ボルト選手(最高時速約45km)をも上回るスピードです。
つまり、人間が全力で走っても熊から逃げ切るのは極めて難しいのです。
特に山道や森林といった不整地でも俊敏に動けるため、熊の足の速さは人間にとって脅威となります。
ツキノワグマとヒグマで違う速さ
日本に生息する熊は主にツキノワグマとヒグマの2種類ですが、その足の速さには違いがあります。
(出典:NEWSCAST ツキノワグマとヒグマの違い、行動・能力など「クマのすべて」がわかる『にっぽんのクマ』3月17日発売)
ツキノワグマは時速40〜50km程度とされ、短距離であれば軽自動車に匹敵するスピードを出すことが可能です。
一方、北海道に生息するヒグマはさらに大きな体格にもかかわらず、時速60km近くで走ることがあると報告されています。
熊の足の速さは種類によって幅があるものの、いずれも人間の走力を大きく超えていることはほぼ不可能に近いと言えます。
100mを6秒台?ヒグマの驚異的なスピード
ヒグマはその巨体からは想像できない俊敏さを持ち、100mをわずか6秒台で走ることがあるといわれています。
これはオリンピック選手をしのぐ驚異的な記録です。
実際には持続力のある走りではなく短距離での爆発的な速さですが、遭遇した人間にとっては逃げる間もない速さといえるでしょう。
熊の足の速さは単なる数値の比較ではなく、野生動物としての適応力や生存能力の高さを物語っています。
熊の身体能力は走力だけではない
木登り・泳ぎも得意なオールラウンダー
熊は陸上での俊足に加え、木登りや泳ぎにも優れた能力を持っています。ツキノワグマは木登りが得意で、果実や木の実を求めて素早く木を登る姿が観察されています。
一方、ヒグマは大きな体格にもかかわらず、川や湖を長距離泳ぐことができ、サケを捕らえる際には水中での動きも巧みです。
熊の足の速さだけでなく、木登りや泳ぎといった多彩な身体能力を知ることで、遭遇時のリスクがいかに高いかが理解できます。こうした能力を踏まえると、人間が安易に逃げ切れる可能性はほとんどありません。
木に登れば安全と思うのは誤りで、実際には熊は木登りも得意なため、危険な行動は避けるべきです。正しい知識を持つことが大切です。
持久力と瞬発力の両方を兼ね備える動物
熊は短距離での爆発的なスピードに加えて、一定の持久力も備えています。
ツキノワグマは数百メートルを時速40km以上で走り続けることがあり、ヒグマに至っては長距離でも高い速度を維持することが可能です。
これは強靭な筋肉と大きな肺活量によるもので、獲物を追跡する際にも役立ちます。
熊の足の速さは単なる短距離能力にとどまらず、持久力とのバランスが取れている点が人間との大きな違いです。
もし熊に遭遇したら?速さを踏まえた安全対策
「走って逃げる」は絶対にNGな理由
熊の足の速さは時速40〜60kmに達するといわれ、人間がどれだけ全力で走っても逃げ切ることは極めて難しいです。
むしろ背を向けて走ると、熊の捕食本能を刺激して追いかけられる危険性が高まります。
そのため、熊に遭遇したときに「走って逃げる」という行動は最も危険な選択肢です。まずは落ち着いて熊を直視せず、ゆっくりと後退することが基本になります。
引用:知床財団 ヒグマのこと 出会った時は
【状況3 突発的な遭遇!距離20m以下 】
➡落ち着いて。静かに。走らない!
とにかく、突発的に走って逃げるとか、大声でわめくような行動は、ただでさえびっくりしているクマを更に怯えさせ、ストレスのあまり防衛的な攻撃に移らせる可能性があります。
落ち着いて。静かに。走らない! ゆっくり両腕をあげて振り、穏やかに話しかける。
効果的な熊よけグッズと行動のポイント
熊 足の速さを理解した上で重要なのは、遭遇を未然に防ぐことです。
山歩きやキャンプでは、熊鈴やラジオなど音を出す道具を活用し、人間の存在を知らせておくことが効果的です。
また、キャンプで熊に遭遇しないためにも、下記を徹底することも大切です。
・テント内での食事は避ける。(テントに食べ物のにおいが残るため)
・食べ物は密閉容器に入れ、可能であればテント外(車など)に保管。
・使った食器類は、置きっぱなしにせず洗って片付ける。
・生ごみは密閉袋に入れて持ち帰るか、クマ対策をしてある備え付けのゴミ箱に捨てる。
万が一襲われたときの身の守り方
まず落ち着きましょう。
熊の突進の多くは威嚇突進(ブラフチャージ)で、途中で止まったり地面を叩いたりして後退することがあります。
この場合は穏やかに声をかけながら、熊との間に障害物を置くようにゆっくり後退してください。熊撃退スプレーがあれば噴射準備をしましょう。
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ただし、威嚇か本当の攻撃かをその場で見分けることはできません。
稀に接近をやめない場合は、興味本位や捕食目的の可能性があります。
車内や建物などに退避できれば安全です。
逃げ場がなく50m以内まで接近してきたら、倒木や石の上に立って体を大きく見せ、大声や音で威嚇しましょう。
2人以上いる場合はまとまって行動し、熊撃退スプレーや棒など身近な物を武器として準備してください。
万一襲われた場合は、防御姿勢をとります。
うつ伏せになり顔と腹部を守り、首の後ろは両手で覆ってください。
背負っているリュックはプロテクターになります。
転がされてもその勢いで元の姿勢に戻るよう心がけましょう。
(出典:知床財団 ヒグマのこと 出会った時は 状況4 クマが突進してきたら)
まとめ|熊の足は人間をはるかに超える速さ
この記事では熊の足の速さと遭遇時の注意点を解説してきました。
熊 足の速さはツキノワグマで時速40〜50km、ヒグマでは時速60km近くに達するといわれています。
これは人類最速のアスリートをもしのぐ驚異的なスピードです。
一般人が逃げ切れる可能性はほとんどありません。
しかも熊は山道や森林といった不整地でも俊敏に動けるため、人間にとって大きな脅威となります。
さらに、熊は足の速さだけでなく、木登りや泳ぎなど多彩な身体能力を持ち合わせています。
そのため「走って逃げる」という行動は危険であり、遭遇を未然に防ぐことが最も重要です。
熊鈴やラジオで人間の存在を知らせる、食べ物の管理を徹底するなど、遭遇しないための対策が安全につながります。
熊 足の速さを正しく理解し、自然の中で必要な知識と準備を整えておくことで、リスクを減らしながら安心してアウトドアを楽しむことができます。
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