【警告】ゾンビタバコ沖縄で急拡大!若者に迫る危険とは

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ゾンビタバコとは?沖縄で拡大する危険ドラッグの実態と対策

近年、沖縄で「ゾンビタバコ」と呼ばれる危険ドラッグが若者を中心に広がり、社会問題となっています。

2025年5月には厚生労働省が指定薬物に指定し、所持や使用が違法となりました。

【厚生労働省 危険ドラッグの成分1物質を新たに指定薬物に指定】

本記事では、

ゾンビタバコとは何か

沖縄での流行状況

健康リスクと被害例

法的規制と罰則内容

関わってしまった時の対処法

被害に遭わないための予防策

などを簡潔に整理して注意喚起します。

ゾンビタバコとは何か?

名前の由来と「ゾンビ」のような症状

「ゾンビタバコ」という名前は、使用者が意識を失い、ふらつきながら歩いたり倒れ込んだりする姿が“ゾンビのよう”に見えることから付けられました。

実際に沖縄では、路上でふらついたまま倒れた若者が救急搬送される様子が報道されています。

症状としては、ろれつが回らない・体のコントロールが効かない・けいれん・意識もうろう状態などが典型例です。一見すると泥酔者や熱中症と間違われることもあり、周囲が薬物使用と気づきにくい点が特徴です。

含まれる成分「エトミデート」とその危険性

ゾンビタバコの主成分とされる「エトミデート(Etomidate)」は、1964年にベルギーで開発された薬剤です。

海外では産婦人科で短時間の処置に用いられてきましたが、日本では未承認薬となっています。

この薬には以下のような副作用が報告されており、アメリカ・フロリダ州では死刑執行に使用された事例もあります。

  • 急激な血圧低下

  • 呼吸抑制による窒息リスク

  • 強い依存性の可能性

  • けいれんや意識消失

ある教授は「極微量であっても使用方法によっては取り返しのつかない事態を招く可能性がある」と警告しており、非常に注意が必要です。

【警鐘】危険ドラッグ“ゾンビたばこ”中国で蔓延か?脅威はすでに日本にも…専門家「極微量でも取り返しのつかないことに」

電子タバコで吸引される仕組み

ゾンビタバコは、見た目は一般的な電子タバコ(VAPE)とほとんど変わりません。

リキッド(液体)にエトミデートが混入されており、それを加熱して蒸気として吸引します。

電子タバコのリキッドとして販売され、通常のフレーバーリキッドと外見が似通っていることから、特に若者が気軽に手に取ってしまう状況が確認されています。

周囲からも気づかれにくいことが大きな問題です。

危険ドラッグ“ゾンビ・タバコ”に含まれる「エトミデート」国内で所持・使用禁止に【知っておきたい!】【グッド!モーニング】(2025年5月26日)

 

沖縄での流行と現状

救急搬送された事例と実際の症状

沖縄では、ゾンビタバコを使用したとみられる10代〜20代の若者が救急搬送されるケースが相次いでいます。

症状は以下のようなものが報告されています。

  • 急に倒れる、立てなくなる

  • 意識混濁

  • 激しいけいれんや嘔吐

  • ろれつが回らず、酩酊状態のように見える

特に問題なのは「使用者本人が症状を自覚できない」点です。

まるで酔っ払いや泥酔者のように見えるため、周囲が薬物使用だと気づかず対応が遅れる危険性があります。

【産経新聞 新たな危険ドラッグ「笑気麻酔」 沖縄で拡大か 機能不全や意識不明恐れ、海外では問題化】

 

沖縄繁華街と若者の間で広がる拡散ルート

沖縄県内でゾンビタバコが広がった背景には、那覇市・国際通り周辺や松山地区のナイトクラブ、バー、キャバクラなど繁華街での販売が確認されています。

捜査関係者によれば「海外の人脈を持つ暴力団が流通に関与している可能性」が指摘されており、実際に組員が“ケツ持ち”として取引を仕切るケースも報告されています。

【沖縄タイムス 沖縄で一気にまん延した「ゾンビたばこ」 どこから流入 危機感募らせる捜査関係者「海外人脈ある暴力団関与か」】

本島南部の繁華街では「笑気麻酔」がナイトクラブやキャバクラなどで使用されていた。今では使用が発覚した場合、退店を求める貼り紙を掲示している店もある=2日午後10時過ぎ、那覇市内(写真は記事とは直接関係ありません)

若者を惑わせたゾンビタバコの安さと即効性

暴力団関係者の証言によると、ゾンビタバコはリキッド1本あたり約3000円程度で取引されていたとされます。

効果は数秒から数十秒と短い“ダウナー系”で、大麻に似た鎮静作用があると噂されていました。

こうした安価さと即効性が、若者が「試してみよう」と手を出す心理的ハードルを下げる要因になっています。
また、県内では小中高を対象に注意喚起が行われていたそう。

流通経路と沖縄で拡大した背景

国際供給網と東アジア経由の流入ルート

ゾンビタバコに含まれるエトミデート入りリキッドは、2024年12月にタイ・バンコクの製造拠点が摘発され、複数の中国人容疑者が関与していたとされています。

国際的な違法薬物市場では、東南アジアで製造 → 香港・台湾を経由 → SNSや暗号化メッセージアプリを利用して日本へという経路が確認されています。

国連薬物犯罪事務所(UNODC)も、エトミデートを含む新興向精神薬(NPS)の流通拡大に警鐘を鳴らしており、各国の捜査当局が連携して摘発を進めています。

香港・台湾で流行していた?

香港や台湾では2023年末頃から流行が始まり、街中で痙攣を起こしたり道路の真ん中で踊る、寝そべるといった姿が報告されました。

香港や台湾のSNSに上がっているソンビVAPEユーザーの奇行の数々(次ページの画像も同じ)。動画を見る限り10~20代の若者が多い

(香港や台湾のSNSに上がっているソンビVAPEユーザーの奇行の数々(次ページの画像も同じ)。動画を見る限り10~20代の若者が多い© 日刊SPA!)

販売価格は香港で1本約6000円とされ、中学生の乱用も問題視されています。

リキッドにはイチゴやマンゴー、カシスなどのフルーツフレーバーが添加され、女性ユーザーが多い点も特徴です。

現地では「ゾンビVAPE」や「太空油」と呼ばれ、SNSやニュース映像には、電車内で突然震えだし錯乱する男性や、ホームで倒れ込む女子学生の姿が拡散されました。

路上でピクピク痙攣する少女

沖縄が“玄関口”になった理由:地理と国際交流の特性

初期の逮捕事例が沖縄に集中したのは偶然ではありません。

沖縄はアジア諸国との距離が近く、物流や人の往来が盛んな地域であり、観光客や米軍関係者による多国籍なコミュニティが存在します。

こうした環境は、海外で流通していた違法薬物が国内に持ち込まれる際の玄関口になりやすいのです。

さらに観光地としての開放的な雰囲気やイベント空間が、若者の「一度試してみたい」という心理的ハードルを下げてしまう点も指摘されています。

法律での規制と罰則

2025年5月から「指定薬物」に指定された経緯

沖縄県内では「即効性のある脱法ドラッグ」として若者の間で広がっていたと報告されています。

エトミデートの存在を把握したのは交通事故の捜査を通じてでした。

事故の関係者が酒に酔ったような状態だったもののアルコールは検出されず、所持品のリキッドからエトミデート成分が確認されたのです。

同じ時期には那覇市内の繁華街でたむろする少年の職務質問でも同様のリキッド所持が発覚し、2~4月にかけて県警は150個を押収しました。

その後、2025年5月1日に九州厚生局沖縄麻薬取締支所(マトリ)が記者発表を行い、「死亡例を含む健康被害や異常行動を引き起こす場合がある」と注意喚起しました。

これを受け、厚生労働省は2025年5月16日付でエトミデートを『指定薬物』に追加指定し、製造・輸入・販売・所持・使用のすべてを禁止。違反者には厳しい罰則が科されることとなりました。

【厚生労働省 危険ドラッグの成分1物質を新たに指定薬物に指定】

所持・使用での処罰内容(罰則・刑罰)

ゾンビタバコを所持・使用した場合、医薬品医療機器等法(薬機法)違反として処罰されます。

  • 所持・使用・譲り渡し

   3年以下の懲役または300万円以下の罰金、またはその併科

  • 製造・輸入・販売

   5年以下の懲役または500万円以下の罰金、またはその併科

違法薬物と同様に刑事事件として扱われ、前科がつく可能性があります。

沖縄県警も「安易な使用が人生を大きく狂わせる危険がある」と強く警告しています。

【JCASTニュース 「ゾンビ・タバコ」にむしばまれる日本の若者 沖縄に上陸、自分の体をコントロールできなくなる危険ドラッグ】

万が一関わってしまった場合の法的リスク

厚生労働省は5月16日にエトミデートを指定薬物に追加し、製造・輸入・販売・所持・使用が禁止されました。

違反すれば、3年以下の拘禁刑または300万円以下の罰金となる可能性があります。

さらに2014年以降は年に数回の追加指定があり、合法だと思っていた物質が突然「指定薬物」となることもあります。

刑事事件に詳しい雨宮知希弁護士は次のように指摘しています。

「政令施行日(効力発生日)以降は所持や使用が禁止され、違反すれば『指定薬物所持罪(使用罪)』が成立します。『知らなかった』というだけで刑事責任を免れる可能性は極めて低いのです」(雨宮弁護士)

また、初犯であっても所持量や目的によっては実刑判決に至るケースもあります。

予防と対策

沖縄観光でゾンビたばこに巻き込まれないための注意点

ゾンビタバコは安価で電子タバコと同じ感覚で吸えてしまうため、若者の興味本位で広がった背景があります。

沖縄観光の際は「旅行だから」と気を緩めず、見慣れないものは必ず確認し、周囲で使用している人がいれば注意を促すことが大切です。

ゾンビたばこを所持・使用してしまった時の緊急対応

以下のような状況に該当した場合は、すぐに弁護士へ相談することが重要です。

  • 所持している物質が指定されそうだと知ったとき

  • 警察に呼び出されたとき

  • 職務質問や事情聴取を受けたとき

  • 自宅への捜索や押収が行われたとき

  • 逮捕・勾留されたとき

こうした場面で弁護士に相談することで、不起訴の可能性を探ったり、不当な処分を防げる場合があります。

また、所持していた物が指定薬物に追加された場合は、政令施行日前に処分することが最も安全です。

警察への届け出は義務ではありませんが、誤解防止や安心のために有効です。

自分で廃棄する場合でも環境に悪影響を与える可能性があるため、自治体の廃棄物処理センターや保健所に相談すると安全かつ合法に処分できます。

まとめ:ゾンビタバコから身を守るために

沖縄で広がった危険性を正しく理解する

ゾンビタバコは「ろれつが回らない」「体のコントロールが効かない」「けいれん」「意識もうろう状態」などを引き起こす危険な薬物です。

症状が泥酔や熱中症と見分けにくいため、周囲も薬物使用に気づきにくいのが特徴です。

流通の背景には、香港や台湾で流行したものが地理的に近い沖縄へ持ち込まれた経緯があります。

繁華街を中心に広がり、安価で即効性があるため若者を通じてSNSで拡散しました。

違反すれば薬機法違反として、最大で5年以下の懲役または500万円以下の罰金になります。

こうした背景を踏まえれば、「安いから」「興味本位で」という軽い気持ちで手を出すことが、人生を大きく狂わせるリスクに直結していることがわかります。

自分や家族を守るためにできる行動

ゾンビタバコの被害を避けるために心がけたいのは以下の3点です。

  1. 見慣れないものを軽い気持ちで試さない

  2. 自分の所持品が指定薬物に追加されそうなら政令施行日前に処分する(自治体や保健所に相談)

  3. 職務質問や警察の呼び出し・捜索・逮捕に直面したらすぐ弁護士に相談する

つまり、ゾンビタバコに近づかないことと、万が一の場合に備えて対応策を知っておくこと——この2点が自分や家族を守る最大の予防策といえるでしょう。

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