熊が京都の街中に?急増の理由と最新状況を解説

熊・野生動物

更新日:2025年11月20日

【2025年最新】京都で熊出没が急増中|出没マップと背景、今起きていることを徹底解説

2025年11月、京都市内の住宅街や河川敷で相次ぐツキノワグマの目撃情報が報道され、多くの人を驚かせています。「京都=古都・観光地」というイメージが強いだけに、「本当に熊が出るの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

私は証券会社に7年間勤務する中で、様々なニュースの背景を深く理解することの重要性を実感してきました。そこで今回は京都での熊の最新情報【2025年11月20日まで】を調べまとめました。

この記事では

・京都の熊の最新(2025年11月20日まで)目撃情報
・京都に生息するツキノワグマとは?
・なぜ出没が増えているの?
・行政の取組や課題
・観光地の目撃情報(Q&Aに)

このブログは、日々のニュースをより深く理解するための一助となることを目指しています。

【最新情報】2025年11月20日までの京都府内の熊出没状況

ここでは、2025年11月に相次いだ京都府内での熊の目撃情報と、従来との違い、そして公式情報の活用法について解説していきます。

京都市内での最新目撃事例(2025年11月)

2025年11月、京都市内では複数の区でツキノワグマとみられる動物の目撃情報が相次ぎました。11月18日午前2時頃、北区西賀茂上庄田町のアパート駐輪場で体長約1.5メートルのクマを男子学生が目撃。
(出典:京都市の住宅街でクマの目撃情報、アパート駐輪場で 警察や区役所が注意喚起

同日午後6時半頃には伏見区向島西堤町の宇治川河川敷で、ランニング中の中学生が体長約2メートルのクマらしき黒い動物を目撃しています。
(出典:京都新聞 京都市伏見区の住宅街の河川敷に「クマらしき黒い動物」ランニング中の中学生目撃

さらに11月14日には左京区の京都産業大学総合グラウンド付近でも目撃情報があり、11月17日夜には長岡京市の住宅街でもクマらしき動物の通報がありました。これらはいずれも住宅街や生活圏に近いエリアでの目撃であり、従来の山間部中心の出没とは明らかに様相が異なります。
(出典:Yahoo!ニュース 「グラウンドでクマらしいもの」京都の大学で学生が通報 活動制限、撃退スプレーを配備
(出典:京都新聞 京都府長岡京市で「クマらしき動物を見た」と通報 マンション建つ市街地

従来の出没エリアと今年の特徴

従来、京都府内でのツキノワグマの目撃情報は、福知山市、綾部市、南丹市といった府北中部地域の山間部が中心でした。京都府の公式サイトでも「北中部地域を中心に果樹園や集落周辺などで目撃」と記載されており、京都市内での出没は非常に稀なケースでした。
(出典:京都府 ツキノワグマについて(出没情報)

しかし2025年は状況が大きく変化し、京都市北区、左京区、伏見区といった市内複数区での目撃が相次いでいます。特筆すべきは、山間部ではなく「住宅街」「河川敷」「大学グラウンド」といった市街地や生活圏での目撃が目立つ点です。これは単なる出没件数の増加ではなく、熊の行動範囲そのものが拡大している可能性を示唆しています。

京都府内の熊出没マップの見方と活用法

京都府は「京都府・市町村共同 統合型地図情報システム」内で、ツキノワグマの出没情報をマップ形式で公開しています。このマップでは、一般の方から行政機関に寄せられた目撃情報が地図上に足跡マークで表示され、マークをクリックすると目撃日時、場所、状況などの詳細情報を確認できます。

人身被害の防止を優先するため、クマかどうか疑わしい不明瞭な情報も掲載されている点に注意が必要です。情報は随時更新されるため、京都府内や周辺地域にお住まいの方、訪問予定のある方は定期的にチェックすることをお勧めします。また、京都府総合防災情報システムに登録すれば、出没情報をメール配信で受け取ることも可能です。
統合型地図情報システムを見てみる
※ご利用の際は注意事項をよく読んでから利用してください

京都に生息するツキノワグマの基礎知識

ここでは、京都府に生息するツキノワグマの生態、個体数、分布域について、そして「京都」という場所の自然環境の実態について解説します。

ツキノワグマとは?基本的な生態

ツキノワグマは、本州と四国に生息する日本固有のクマで、胸部に白いV字型の模様があるのが特徴です。体長は約110~150cm、体重はオスで50~120kg、メスで40~70kg程度

雑食性で、主なエサはどんぐりなどの木の実、草、昆虫、小動物など多岐にわたります。特にブナ科の種子(どんぐり類)は秋の重要な栄養源です。

ツキノワグマは冬眠する習性があり、通常11月下旬から12月にかけて冬眠に入り、翌年3月下旬から4月頃まで冬眠状態が続きます。基本的には臆病で人間を避ける習性がありますが、突然遭遇した場合や子連れの場合は予測不能な行動をとることもあります
(出典:京都府 ツキノワグマについて

京都府内のツキノワグマ個体数と分布域

京都府内のツキノワグマは、平成8~12年度(1996~2000年)の調査により、生息数は200~500頭と推定されています。主な生息地は京都府北部の山地で、かつては個体数の減少が懸念され、平成14年(2002年)には京都府レッドデータブックで「絶滅寸前種」に区分されました

しかしその後、保護政策の効果もあり個体数は増加傾向に転じ、令和3年(2021年)には「要注目種」へと区分が変更されています。この変更は個体数が回復してきたことを示す一方で、人間とクマの接触機会が増える可能性も示唆しています。

(出典:京都府 第二種特定鳥獣管理計画 -ツキノワグマ-

「京都=都会」のイメージと実際の自然環境

「京都」と聞くと、清水寺や金閣寺といった観光地や、碁盤の目の市街地を思い浮かべる方が多いでしょう。しかし実際には、京都府の面積の約75%は森林が占めており、豊かな自然環境が広がっています。
(出典:京都府 森林の現況

京都市内においても、北部の北区や左京区の山間部、東部の東山エリアは山地が迫っており、市街地と山林の距離が非常に近いのが特徴です。

例えば今回目撃があった北区西賀茂エリアは、現場から西へわずか約200メートルで山林が始まる立地。この「市街地と自然の近接性」が、今回のような市内での熊目撃につながっていると考えられます。都市のイメージが強い京都ですが、実は野生動物の生息地と隣り合わせなのです。

なぜ今、京都で熊が急増?出没増加の背景

ここでは、2025年に京都で熊の目撃が急増している理由を、3つの主要な要因に分けて詳しく解説していきます。

理由①:2025年はどんぐり(ブナ科種子)の凶作

ツキノワグマの主食は、ブナ、ミズナラ、コナラといったブナ科の木の実、いわゆる「どんぐり」です。京都府は毎年、クマの重要な食料源であるブナ科種子の豊凶調査を実施しており、令和7(2025年)度の調査結果では「並作に近い凶作」と判定されています。
(出典:京都府 令和7年度ブナ科種子豊凶調査結果

どんぐりが凶作の年は、山中でのエサが不足するため、クマはエサを求めて人里や集落へ出没する傾向が強まります。過去にも凶作年には出没が増加する傾向が確認されており、今年の市街地での目撃急増の最大の要因と考えられています。この因果関係は全国的にも共通しており、エサ環境が熊の行動パターンに直接影響を与えることが分かっています。

餌不足と餌不足が熊の行動に与える影響については
👇の記事で詳しく説明しています。
熊のエサ不足が深刻化…原因は人間だった?

理由②:秋は冬眠前の「食いだめ期」

ツキノワグマは通常11月下旬から12月にかけて冬眠に入りますが、その前の秋の時期は「食いだめ期」と呼ばれ、1年で最も活発にエサを求めて行動します。

冬眠中は約4ヶ月間、一切食事を取らずに過ごすため、その間のエネルギー源として体重を通常の2~3割増やす必要があるのです。そのため11月から12月上旬は、クマの行動が最も活発化し、出没件数も年間を通じて最も多くなる傾向があります。

京都府や京都市の公式サイトでも「例年12月上旬頃まではクマの出没が相次ぐ傾向がある」と注意喚起されています。今年の11月の目撃情報集中は、この生態的な要因も大きく影響していると考えられます。

(出典:京都市 ツキノワグマに出会わないために

個体数の増加と生息域の拡大

かつて絶滅寸前種に指定されていた京都府内のツキノワグマですが、保護政策により個体数は回復傾向にあります。長年にわたる狩猟制限により個体数が増加し、それに伴って生息域も拡大してきました。

京都府では個体数の増加を受けて、令和3年度(2021年度)の狩猟期から約20年ぶりにツキノワグマの狩猟を再開しています。個体数が増えると、若い個体が新たな縄張りを求めて移動する行動も活発化します。

今回の京都市内での目撃が複数の区にまたがっているのは、こうした若い個体が新たな生息域を探索している可能性も指摘されています。保護と管理のバランスは、今後の重要な課題となっています。

保護と管理(駆除・間引き)については
コチラ👇の記事で詳しく説明しています。
熊の間引き・駆除は必要か?保護と人命の狭間で揺れる日本

行政・地域はどう動いている?京都府・市の取組

ここでは、京都府・京都市がどのような体制でクマの出没に対応しているのか、情報伝達の流れと地域が抱える課題について解説します。

京都府の管理計画と対応方針

京都府は「第二種特定鳥獣管理計画(ツキノワグマ)」を策定し、ツキノワグマの個体数管理と人身被害防止の両立を図っています。この計画に基づき、出没情報の収集・発信体制を整備しており、一般からの目撃情報は各広域振興局、京都林務事務所、市町村役場、警察署などが窓口となって受け付けています。
(出典:京都府 第二種特定鳥獣管理計画 -ツキノワグマ-

令和7年(2025年)10月20日からは、京都府総合防災情報システムを通じてツキノワグマ出没情報のメール配信も開始されました。登録者は「防犯・犯罪情報」にチェックを入れることで、出没情報をリアルタイムで受け取ることができます。このような多層的な情報発信体制により、住民への迅速な注意喚起が可能となっています。
(出典:京都府 防災・防犯情報メール配信システムについて

目撃情報の通報から注意喚起までの流れ

クマの目撃情報があった場合、通報を受けた警察署や区役所は直ちに連携して対応にあたります。実際、11月18日の北区西賀茂での目撃では、午前2時の通報を受けて午前3時過ぎには地元の小中学校などに注意喚起が行われ、午前中には区役所職員が現場付近にクマへの注意を促す張り紙を設置しています。

このスピード感のある対応により、登校時間帯の児童・生徒の安全確保が図られました。小中学校への連絡体制も整備されており、必要に応じて集団下校や外出自粛の呼びかけが行われます。地域住民への情報伝達は、防災メール、自治会の回覧、SNSなど複数のチャネルを通じて行われ、広く迅速な周知が実現されています。

(出典:京都新聞 京都市の住宅街でクマの目撃情報、アパート駐輪場で 警察や区役所が注意喚起

地域社会の反応と課題

行政による情報発信には、実は難しいジレンマが存在します。京都新聞の報道によれば、左京区での目撃情報に関して行政担当者は「逆に不安をあおる」との懸念から、情報発信と安全確保のバランスに苦悩していると語っています。

特に京都は国際的な観光都市であり、嵐山などの観光地に近いエリアでの目撃情報は、風評被害につながる可能性もあります。一方で、住民の安全を最優先すれば、疑わしい情報も含めて速やかに公開すべきという声もあります。この「正確な情報発信」と「過度な不安の回避」のバランスは、今後も継続的な課題となるでしょう。地域社会全体で、冷静に情報を受け止め、適切に行動する姿勢が求められています。

(出典:京都新聞 京都市左京区の人家近くでもクマの目撃情報 「逆に不安あおる」安全確保と情報発信の信頼性で苦悩

よくある質問(FAQ)

ここでは、京都の熊出没に関してよく寄せられる疑問について、公式情報をもとにお答えします。

Q1:京都市内でも本当に熊が出るの?

A:はい、2025年11月には北区、左京区、伏見区など複数区で目撃されています。

従来は京都府北中部の山間部が中心でしたが、近年は京都市内、それも住宅街や河川敷といった市街地での目撃が確認されています。11月だけでも複数の区で相次いで目撃情報があり、もはや「山間部だけの話」ではなくなっています。

Q2:京都府には何頭くらい熊がいるの?

A:1990年代後半の調査では200~500頭と推定されています。

個体数は増加傾向にあり、2002年には「絶滅寸前種」だったのが、2021年には「要注目種」へと区分が変更されました。これは保護政策の成果である一方、人間との接触機会が増えることも意味しています。

Q3:観光で京都に行くけど危険?

A:主要観光地の一部では近年クマの目撃が報告されています。訪問前に最新情報の確認をおすすめします。

京都市内は山に囲まれており、2024〜2025年にかけて市内各地でクマの出没が相次いでいます。主要観光地でも状況が異なるため、以下に整理します。

■ 清水寺

現時点で、清水寺周辺そのものに関する公的なクマ目撃情報は確認できていません。

ただし、市全域で出没例が増えているため、「絶対に出ない」とは言い切れません。

■ 金閣寺

金閣寺付近では、公的な防犯情報として 近隣の金閣小学校周辺で子グマの目撃が報告 されています。

(出典:Caccom安全ナビ 動物出没情報

■ 嵐山

2025年10月末以降、竹林の小径や渡月橋周辺など観光の中心エリアで複数の目撃・足跡報告 が続いています。

■ 祇園

祇園周辺に関する公式な目撃情報は見当たりません。

ただし、右京区・左京区・北区など市内各地で出没が続いているため、市全体として注意喚起が行われています。

まとめ

ここまで、京都での熊目撃が山間部から都市部へ広がっている背景と、行政の対策や課題について整理して解説しました。

2025年は京都市内の住宅街・河川敷でクマ目撃が相次ぐ「都市型出没」

従来の山間部中心とは異なり、北区・左京区・伏見区など市街地や生活圏に近い場所での目撃が増えている。

2025年ブナ科種子の「並作に近い凶作」と冬眠前の「食いだめ期」が背景

どんぐりの凶作によるエサ不足と、冬眠前に体重を増やす必要から、クマが人里まで餌を求めて行動を広げている。

ツキノワグマ個体数は保護政策で回復し、生息域拡大と若い個体の分散が進行中

かつて「絶滅寸前種」だったが「要注目種」へ区分変更されるほど回復しており、その結果として人との接触リスクも高まっている。

京都は府土の約75%が森林で、市街地と山林が非常に近接した「野生動物と隣り合わせの都市」

北区西賀茂など、住宅地から数百メートルで山林が始まる地域が多く、この地形条件が市内での出没増加につながっている。

京都府・市は出没マップや防災メールで情報発信を強化し、通報から学校・住民への注意喚起までの体制を整備

統合型地図情報システムやメール配信により、目撃情報を地図やメールで共有し、迅速に注意喚起できる仕組みを構築している。

行政は「安全確保」と「不安をあおりすぎない情報発信」のジレンマに直面しており、住民・観光客側の冷静な情報活用も重要

観光都市としてのイメージと安全対策の両立が課題であり、最新の出没マップや公的情報を確認しつつ、過度に恐れず行動する姿勢が求められている。

私もこれまで京都へ旅行に行く際、熊のことを意識したことはありませんでした。しかし今回調べてみて、京都は想像以上に自然が近く、状況によっては注意が必要だと改めて感じました。旅行の際は、京都府が発信している出没情報や防災情報を活用しながら、安心して楽しみたいと思います。

本記事が、皆さまのニュース理解を深める一助になれば幸いです。

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